外壁にカビができる原因と落とし方とは? 予防する方法も紹介

家の外壁が汚れている、こすってみてもなかなかシミが落ちない……という場合、その汚れやシミの正体はカビかもしれません。そこで、そもそもなぜ外壁にカビができるのか、カビを落として再びカビができないようにするにはどうすればよいのかなど、外壁のカビについて気になるポイントを解説します。見た目が悪くなるだけではなく、外壁の寿命を縮めてしまうリスクもあるカビの落とし方と予防法を知っておきましょう。

外壁にカビができる原因

カビは菌類の一種です。胞子を飛ばして繁殖し、その胞子は空気中を漂ってさまざまな場所に運ばれていきます。つまりカビの胞子は空気中に常に存在しており、適度な温度と湿気、栄養のある場所を見つけるとどこでも着床して発芽し、成長していきます。

外壁もカビの胞子がとどまりやすい場所の一つです。高温多湿な環境、雨などの水分、栄養源となる汚れ、酸素があればカビはどんどん繁殖していきます。

外壁にカビができやすい家の構造

同じ外壁でも、表面に凹凸がある、あるいはひびなどが入っているような状態の壁には雨水が残りやすいため、水分を求めるカビの胞子が付着しやすくなります。また、風通しが悪い、日当たりが悪い、周りに植物が多いといったことも湿度を上げる条件となり、カビの繁殖を促します。北向きの壁や、湿気の多い場所に作られた壁などはとくにカビができやすいでしょう。

外壁や窓でカビができやすい場所

それでは、屋根や外壁のシミ、カビ対策として何をすればよいのでしょう? まずは、自分で自宅の屋根や外壁をよく見てシミやカビがないか確認します。一見なんともなさそうでも、築5年以上経っているなら、要チェックです。

屋根全体を見渡すのはむずかしいですが、2階から1階の屋根を見るなど、できる範囲でよく確認しましょう。次のような部分を重点的にチェックしてください。

・軒裏(軒天ともいわれる、外壁より外に出ている屋根の裏側):この部分に雨ジミやカビが発生していると、屋根の内部も傷んでいるおそれがあります。

・北側の外壁:カビが生えやすい部分です。

・外壁のサッシまわり、タイルやサイディングの目地(継ぎ目)まわり:シールやコーキングの劣化によってシミ、カビが発生します。

この他にも、色あせ、塗装のはがれ、ひび割れなどがあれば要注意です。

外壁のカビとコケ・藻の見分け方


コケは陸生植物、藻は水生植物です。見た目はカビに似ているのですが、コケも藻も光合成を行うため日光を必要とします。そのため、基本的に日当たりの良い場所にはコケや藻が生えやすく、日が当たらない場所にはカビができやすいといえます。

また、コケや藻は緑がかった色であることが多く、一方、カビはさまざまな色をしています。黒、白、黄色など植物にしては変わった色だった場合はカビである可能性が高いでしょう。

外壁のカビを放置するリスク

内装やインテリアと違い、家の外装について日ごろからあまり気にすることはないかもしれません。しかし、直接風雨にさらされる屋根や外壁は住空間を守る上でとても大切なもの。シミやカビといった、小さく思えるダメージを放置すると、柱や梁など家を支える内部の構造まで腐食・劣化が進む可能性があります。そうなると、建物の寿命を縮め、修理費用もかさむことに。また、住人にアレルギーが発症する可能性もゼロではありません。
したがって、屋根や外壁のシミ、カビをみつけたら早めに対処することが重要なのです。

外壁のカビの落とし方

外壁にできたカビを落とすには、しっかりと準備を整えて作業に臨む必要があります。必要な道具や落とし方の手順を見てみましょう。

 

・道具を準備

まずは洗浄剤を用意しましょう。「カビ取り洗剤」と「塩素系漂白剤」には次亜塩素酸塩が使われていることが多く、どちらも似た洗剤です。強い除菌力と漂白力があってカビに有効ですが、強力であるために外壁の塗膜にもダメージを与えることがあるので注意してください。まだそれほどカビが繁殖していない初期段階なら、「中性洗剤」や「家庭用外壁洗浄剤(弱アルカリ性のものなど)」を使った方がよいでしょう。

他には雑巾、モップ、スポンジ、ブラシなどもそろえます。もしも家庭用高圧洗浄機があれば作業を早く終わらせられます。洗剤が直接肌に触れないよう、ビニール合羽を着てゴム手袋をはめることも必須です。軍手は水が染みてしまうので避けるべきです。

・水で汚れを落とし、漂白剤・洗浄剤で洗浄する

作業はホースの水で外壁の汚れを落とすことから始めます。ブラシを使うときは、表面に傷をつけないよう優しく丁寧にこすりましょう。次に洗浄剤を壁に塗布し、少し放置してから雑巾やモップで拭くか、スポンジやブラシでこすってみてください。カビが取れていれば仕上げにもう一度水洗いをします。

・カビが取れない場合は業者に依頼してバイオ洗浄で除去

カビが取れない場合は専門業者に依頼するのが確実です。おすすめは外壁の塗膜やつなぎ目のコーキング部分にダメージを与える可能性のある高圧洗浄よりも、外壁を傷めにくいバイオ洗浄です。バイオ洗浄であればカビやコケを確実に落とすことができ、再発防止にも効果があります。

外壁のカビを予防する方法

カビを予防する方法についても知っておきましょう。ポイントは次の3点です。

・外壁をフラットかつ金属製のものに変える

カビが発生しやすい環境にある家の外壁は、表面に凹凸がない、ガルバリウム鋼板などの金属系サイディングに変えることを検討してみましょう。金属製の外壁は表面がツルツルしているため、カビの発生をある程度抑えることができます。

・防カビ効果のある塗料を塗る

外壁に使用する塗料の中には防カビ効果のあるものが多く存在します。塗り替えを考えているなら、洗浄剤を使った掃除やバイオ洗浄でカビを取り除いてから、このような塗料を使って外壁塗装をすると効果的です。

最近は一般的な塗料にも防カビ剤が含まれていることが多いのですが、現時点でカビに悩まされているという場合は、より性能の高い専用の防カビ塗料を選びましょう。

・小まめにメンテナンスをする

カビは放置している期間が長いほど繁殖し、除去するために手間がかかるようになってきます。定期的に洗浄するなどメンテナンスを欠かさないことが、カビを予防する最善策です。初期段階であれば業者に頼らなくても自分の手でカビを取り除けるので、上述した「カビの落とし方」を参考に、年に数回程度は外壁の手入れを行いましょう。

外壁のメンテナンスが必要なタイミング

1カ所でもシミやカビが見つかれば、メンテナンスが必要というサインです。屋根や外壁のシミ、カビの原因は塗装やシール、コーキングなどの劣化により防水効果が落ちるため。シミやカビ程度の段階なら、汚れを落とし、コーキングの打ち直しや塗替えなどの対応で済むことが多いようです。

しかし、何も対処をせず放置すると、どんどん防水効果が失われ屋根や外壁の傷みが進みひび割れが生じます。ひび割れから雨水が浸入すると、下地はおろか内部の構造まで修理が必要になることもあります。

そうならないためには、定期的なメンテナンスやリフォームが必要です。一般的に屋根、外壁の最初の塗替えは、施工後10年程度がよいとされています。ただし、これはあくまでも目安。素材や塗料の種類によってメンテナンスの時期が異なります。最近では、20年程度メンテナンスフリーの素材も登場しています。

防水性が高く塗装も長持ちする屋根/外壁材なら、メンテナンス費用も抑えることができておトクです。

 

どのような素材の屋根や外壁でも、またメンテナンスの時期でなくても、シミやカビをみつけたら、自分でメンテナンスするか、すぐに専門業者に相談しましょう。早めの対処がマイホームを長持ちさせる秘訣です。

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