スレート屋根の修理はどのくらいの費用を見込めば良いか

広く普及しているスレート屋根材とは

青空に風光る季節、日本の住宅街の眺めといえば、青い空に瓦屋根の家並みでしたが、それも懐かしいものとなりましたね。いま、瓦屋根にかわって、広く普及している屋根材はスレートと呼ばれるものです。
スレートには、天然石を使った天然スレートと化粧スレートと呼ばれる人工のものがあります。天然スレートは非常に高価で手に入りにくいため、ほとんど使われていません。一般的には、スレートといえば化粧スレートが使われます。そのため、ここでは、主に化粧スレート(以下スレート)についてお話いたします。
まずは、スレートについて少し知っておきましょう。スレートとはセメントと合成繊維を混ぜて成型し、表面を塗装したもの。色数が豊富なので、和風・洋風どちらの建築にもよくマッチします。瓦と比べると、軽量で耐震性があり、費用もリーズナブルですが、耐久性は低くなります。
一般的なスレートの寿命は20年から25年。とはいえ、この間、何もしなくていいわけではありません。防水性や耐候性を維持するために、10年を目安に塗替えが必要です。
いったん、雨漏りなどのトラブルが起きてしまうと、屋根の葺き替えを行わなければいけない場合もあります。台風などの強風で破損することもあるので、強風の後は異常がないか点検しておきましょう。

気になるメンテナンスや修理の費用

ご自宅の屋根がスレートなら、塗替えや寿命の時期に来ていないでしょうか?もし、破損箇所などあれば、修理が必要です。いずれにしても、費用が気になりますね。
スレート屋根の修理やメンテナンス、葺き替えにかかる費用のおおよその目安は次のとおりです。

・塗替え: 1400?5000円/m2 → 14万?50万円/100m2/2階建て
(塗料の種類・グレードによる。また、スレートや下地などにも傷みがある場合は別途修理代が必要)

・金属屋根への全面葺き替え:
14000円/m2? → 140万円/100m2/2階建て?
(スレート材廃棄処分代込み、アスベストの撤去が必要な場合は別途費用:2万円/m2)

・金属屋根へのカバー工法(重ね葺き):
12000円/m2 → 120万円/100m2/2階建て?

・いずれも、足場代:26万?35万円(100m2/2階建て)が別途必要です。

*以上はあくまでも目安です。建材・工事代金の相場は屋根の形状や状態、また時期によっても変動するので、実際に工事が必要な場合は工務店等に見積り依頼をしてください。

*出典:社団法人日本住宅工事管理協会

屋根工事の相場

葺き替えが必要になったら

スレート屋根の葺き替えにあたって最も注意が必要なのは、アスベスト(石綿)です。古いスレートの場合、人体に有害なアスベストが含有している可能性があります。アスベストを含有するスレートの葺き替えには、廃棄物処理法に定められた対策が必要になり、工期と費用が余分にかかります。アスベストが含有していないスレートの場合も、古いスレートの撤去費用と葺き替え費用、そして約10 年後の塗替えの費用を見込んでおくことが肝心です。
※ 葺き替え材として、一般的なスレートを使用の場合

しかし、葺き替えが必要となったスレート屋根に最適な、新しいリフォーム工法が近年登場しています。
それは、金属屋根によるカバー工法(重ね葺き工法)です。カバー工法とは、既存のスレート屋根を撤去せずに、そのまま上から金属屋根でカバーしてしまう工法です。既存のスレート屋根を下に封じ込めてしまうので、撤去にともなう工期や費用を節約できます。アスベストを含有するスレートは処分費用も高額になるので、カバー工法はとても理にかなった方法と言えますね。軽量で強度も高く、加工も自由な金属素材だからこそ可能なリフォーム工法です。
しかも、いままであったスレートの屋根は、新しい金属屋根の下で断熱材・遮音材としての役割を果たします。そのため室内環境の改善も期待できます。一挙両得というわけです。
そして金属屋根はデザインも多種多様のため、今までと同じ雰囲気にも、はたまたガラリと変わった雰囲気にすることもできます。リフォームの楽しみが広がりますね。

屋根の修理や葺き替えには多額の費用がかかります。施工時だけでなく、その
後のメンテナンスや耐久性など、費用対効果を含めた長期的な視野での検討が大切です。古い屋根が気になる方は、金属屋根によるカバー工法が適用可能か、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?

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