戸建住宅の修繕計画を立てよう

家は購入してからが大事

マイホームを持つことが将来の夢という人は少なくないでしょう。しかし、家は手に入れることがゴールではありません。長年にわたって良い状態を維持し、快適に暮らし続けるのが大切です。
日本では、これまで木造の新築戸建住宅を購入することが主流で、メンテナンスやリフォームは、それほど重視されてきませんでした。しかし、最近では新築価格の上昇などから、住宅をなるべく長持ちさせ、いつまでも快適に暮らすという人々が増えてきています。それには、修繕計画をしっかり立て、適切な時期にメンテナンスやリフォームを行うことが欠かせません。
住宅の修繕計画とは、住宅の部位と設備ごとの工事の内容、実施時期、費用の概算を含め、家を良い状態でキープしていくための総合的なプランです。
修繕計画といえば、マンションにつきものと思えますが、戸建住宅こそ修繕計画が大切です。多くの住人が共同で修繕積立を行うマンションに対し、戸建住宅のオーナーは1世帯ですから、わが家をしっかりと維持していくのは自分次第。わが家のどのような部位や設備にいつ、どのようなメンテナンスやリフォームが必要になるのか把握し、修繕計画を立てましょう。

内外装と主要な設備の耐用年数

修繕計画を立てる上で、知っておきたいのが内外装や主要な設備の耐用年数です。おおよその目安は次の通りです。

<外装関係>

・外壁
モルタル壁:15?20年
窯業系サイディング:15?20年
金属系サイディング:15?20年
・屋根
日本瓦:40?60年
人工スレート:20?25年
一般的な金属屋根:20?30年

<躯体>

土台、床組:土台以外は20?30年で全面取替え

<内装関係>

 壁紙:約10年で張替え
建具関係:15?30年
アルミサッシ:15?30年
フローリング:状況によって検討

<設備>

ユニットバス:10年?15年
トイレ(全体):15年?20年
エアコン:10年
給湯器:10年
ガスコンロ:10年
換気扇:10年
(以上、出典:住宅金融支援機構 フラット35「マイホーム維持管理ガイドライン」、各メーカーの設計標準使用期間)

*これは、あくまでも一般的な目安です。各部位・設備とも実際の耐用年数は建物の立地条件や使用状況、グレードなどにより異なります。

一口に家といっても、いろんな部位と設備から構成され、それぞれ耐用年数があることがわかりますね。耐用年数を過ぎたものは、取り替えや全面補修が必要になりますが、それまでの間、何もしなくていいわけではありません。トラブルを防ぎ、良い状態を維持していくためには、定期的なメンテナンスも必要です。

メンテナンスも含めて修繕計画を

主要な部分のメンテナンスとしては、新築から10年経過した時点で、スレートや金属屋根・外壁の塗替え、土台の防腐・防蟻処理をするのがよいとされています。壁紙の張替えや給湯器などの交換も同じ時期です。
その後も、ある一定の年数が経つごとにリフォームやメンテナンスが必要になります。その一般的な目安は次の通りです。

<新築から10年後>
屋根・外壁の塗替え
土台の防腐・防蟻処理
壁紙の張替え
設備の交換:給湯器、ガスコンロ、換気扇、エアコン

<15年後>
設備の交換:ユニットバス
屋根・外壁の塗替え

<20年後>
屋根の塗替え、または葺き替え
外壁の塗替え、または張替え
土台の防腐・防蟻処理
壁紙の張替え
設備の交換:給湯器、ガスコンロ、換気扇、エアコン、トイレ

こうしてみると、けっこう費用がかかりそうです。概算費用を知るためにも、修繕計画を立てる際は、ハウスメーカーや住宅の販売会社などに相談することをおすすめします。おおよその費用がわかれば、その金額を目標に日ごろから費用を積み立てるようにすれば安心ですね。

費用の面でも計画性が大事なことがおわかりかと思います。したがって、住宅の購入後や新築後の修繕計画はなるべく早い段階で立てる方が良いのです。また、住宅の設備や外装建材は材質やグレードによって、耐久性やメンテナンスの頻度が違います。

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