「在来工法」と「2 x 4」、耐震性が高い家はどっち?

木造住宅の工法の違いをご存知?

これから家を建てるのなら、地震に強い家にしたいですね。木造住宅の場合、どのような建て方をすれば、耐震性の高い家にできるのでしょう?
建物の耐震性を確保する方法は、工法(建て方)によって異なります。現代の日本の木造住宅の主な工法には、通称「在来工法」と「2 x 4、ツーバイフォー」の2種類があり、それぞれ、正式には次のように呼ばれています。

・木造軸組構法(在来工法):日本の伝統的な木造建築の工法
・枠組壁工法(2 x 4、ツーバイフォー):アメリカ生まれの建築工法

このどちらの工法が、耐震性が高いのか気になるところかもしれませんが、むしろ、工法により耐震の考え方や補強の仕方が違ってきます。
安全な住まい作りのために、木造住宅のこの2つの工法の特徴と耐震方法の違いについて知っておきましょう。

木造軸組構法(在来工法)とは

木造軸組構法(以下、在来工法)は日本の昔ながらの建築工法で、柱や梁で建物を支える構造になります。
コンクリート基礎に土台を据え付けて柱を立て、梁などを組み合わせて骨組を作り、そこに壁などを取り付けます。その後、屋根をはじめとする外装工事を経て内装を仕上げていきますが、新築の場合、完成までに目安として4ヵ月から半年の工期がかかります。
先に骨組を作ってから壁を施工するので、間取りの自由度が高く、増改築しやすいのが在来工法の大きな特長です。また、窓の開口を大きく取ることもでき、開放的な家づくりに向いています。
在来工法の耐震対策は、柱と梁で囲まれた枠の中に筋交いという建材を斜めに入れたり、枠に構造用合板という板を打ち付け補強します。こうして補強した壁を「耐力壁」といい、この耐力壁をバランスよく配置することで耐震性を確保します。

枠組壁工法(ツーバイフォー)とは

枠組壁工法は「ツーバイフォー」と呼ばれる工法の正式名称です。断面が2 インチ×4インチの角材を基準部材として使うことから、ツーバイフォーと呼ばれるようになりました。
このサイズの角材で作った枠に構造用合板を打ち付けてパネル状にし、これを床や壁として建物を構成します。基礎工事や土台の据え付けまでは在来工法と同様ですが、その後の現場での加工作業が省力化されているので、新築の工期は3ヵ月前後といった短さです。
ツーバイフォーでは、壁パネルそのものが耐力壁となっているので、壁をバランスよく配置して耐震性を持たせます。そのため、在来工法よりも手軽に耐震性のある住宅を建てられます。反面、壁の配置が耐震性に大きく関わるので、間取りの変更や窓の大きさに制限があります。

現行の耐震対策と建築後の気配りが大事

阪神大震災以降の地震では、ツーバイフォー住宅への被害は少なかったとされています。だからといって、在来工法の住宅がそれよりも耐震性が低いとはいえません。阪神大震災で大きな被害を受けた住宅の多くが古い耐震基準で建てられていたか、耐力壁が足りていないものでした。
対照的に、これから家を新築する場合は、いずれの工法でも新耐震基準にもとづいた対策が施されるので安心できます。とはいえ、その後ずっと何もしなくていいわけではありません。建築後、構造や土台が湿気などで腐食したり、シロアリ被害などがあれば、耐震性が損なわれます。また、壁により耐震性を確保するツーバイフォーでは、増改築の際の間取りや開口部の変更には注意が必要です。

どの工法でも、家は建ててからが大事です。いつまでも安心して暮らすためには、メンテナンスが欠かせませんし、リフォームをするときは工法にあった施工をしましょう。

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