ガルバリウム鋼板で実現する あこがれのスパニッシュスタイルの屋根

現代にも通じる洋館のスタイル

「家を建てるなら、おしゃれな洋館のような建物にしたい」そう思う人は少なくないでしょう。日本に洋風建築が入って来た明治以降から昭和初期にかけ、日本で暮らす外国人や裕福な日本人の住宅として、美しい洋館が数多く建てられました。いまでも神戸や横浜などの港町を中心にいくつもの由緒ある洋館が現存しています。
ところで、ひと言に洋館といってもその建築様式(スタイル)にはいろんな種類があります。なかでも、素焼きのスパニッシュ瓦の屋根と石や漆喰の外壁をベースにした開放的なデザインで、時代を超えて現代の住宅のスタイルとしても人気があるのがスパニッシュスタイルです。その名称からもわかるように、スペイン発祥の様式ですが、実は、日本へはアメリカからもたらされました。
スパニッシュスタイルはスペイン人の入植者によってアメリカ西海岸に持ち込まれ、アメリカ先住民の様式と融合しながら発展しました。日本へは大正期に導入されています。

代表的なスパニッシュスタイルの神戸の洋館

そのスパニッシュスタイルの住宅の代表格といえるのが、神戸の旧ジェームス邸です。旧ジェームス邸は1934(昭和9)年にイギリス人の貿易商ジェームス氏の自邸として、日本の建設会社の設計・施工により建設されました。朝の連続テレビドラマのロケ地になったことから、最近、特に注目を集めています。
瀬戸内海を一望する小高い丘の上の広大な敷地に建てられた邸宅は地上2階、地下1階の一部木造を含む鉄筋コンクリート造の建物です。その外観の外壁はクリーム色の土壁、緩い勾配の屋根は素焼きのスペイン瓦葺き、アーチ状の玄関ポーチといったスパニッシュスタイルの特徴を備えています。内装については、玄関ホールのステンドグラスをはじめとする装飾や照明、家具までトータルコーディネートされています。
旧ジェームス邸は2005年の修復復元工事を経て、2012年に神戸市の指定有形文化財に指定されました。現在は結婚式場となっています。

横浜にもあったスパニッシュスタイルの邸宅

旧ジェームス邸が建てられた頃の神戸や大阪では、他にも多くのスパニッシュスタイルの邸宅が建設されました。当時としても人気の建築スタイルだったのでしょうね。それは阪神間だけではなかったようで、横浜・山手にも同時期に建てられた美しいスパニッシュスタイルの洋館が現存しています。
その1つが、1930(昭和5)年にイギリス人ベリック氏の邸宅として建設されたベーリックホールです。その設計者は山手聖公会や根岸競馬場などを設計したアメリカ人建築家のモーガン。こちらも素焼き瓦の大屋根と玄関の3連アーチといったスパニッシュスタイルの特徴が見られます。ひし形の小窓やアーチのふちの装飾もおしゃれですね。

現代のスパニッシュスタイルの家づくりに

旧ジェームス邸とベーリックホール、現代でも通用する美的センスのすてきな建物ですね。いまの日本でも、スパニッシュスタイルは洋風住宅のデザインの流れの1つとなっています。
また、お気づきかと思いますが、このスタイルの象徴ともいえるのが、オレンジや赤の素焼きのスパニッシュ瓦を使った屋根です。スパニッシュ瓦は粘土瓦の1種ですが、屋根材としては重いものです。現代では、この屋根を瓦よりも軽く耐震性にすぐれた金属素材のガルバリウム鋼板でつくることができます。
ガルバリウム鋼板は金属でありながら、サビに強く、耐久性に富んだ屋根材。その製品の1つ、テラコットはスパニッシュ瓦のような色合い、素焼き陶器のようなマットな風合いがあり、洋風住宅に最適です。スパニッシュスタイルを取り入れた家づくりをお考えなら、ぜひご検討ください。

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