軒の出幅や屋根勾配ってなに? 新築の屋根工事で大切なこと

屋根は家づくりの重要ポイント

屋根は、住まいを直射日光や雨風から守ってくれる大切な部分です。屋根をどう作るかで、住宅の性能や外観のイメージにも大きく関係します。このように家づくりにおいて屋根は重要なポイントといえますが、いったん家を建てた後では、住環境や機能に不満があっても、後からリフォームで変えられない要素があります。

したがって、新しく家を建てるときには、どのような屋根にすればいいのかよく考えて決めたいものです。そのためにも、新築の屋根工事にあたっては、後から変更できないこと・できることを知っておくことが大切です。建築後に変更できない屋根の要素とは、次の2つになります。

・屋根の形状
・軒の出幅

では、この2つの要素について、少し詳しく見ていきましょう。

機能的にも大切な屋根の形状

屋根の形状は、かけ方と平面から見た形で構成されますが、家の外観デザインに大きく影響し、耐風性や雨水を流すといった機能にも関係します。

まず、一般的な住宅の屋根のかけ方には、このような種類があります。

・切妻:シンプルに2枚の屋根が頂上で合わさる形
・寄棟:4方向からの屋根が合わさる形
・入母屋(いりもや):寄棟の上に切妻を乗せたような形
・片流れ:1枚だけの屋根を片側に傾斜させたもの

以上の屋根のかけ方のうち、寄棟屋根が最も耐風性が高く、入母屋屋根は耐風性に加え通気性や断熱性も高いとされています。
これに加え、注意したいのが平面的な屋根の形です。屋根の形を平面で見たときに、コの字やL字形など凸凹のある複雑な形状の屋根は谷になる部分ができるため、雨水が溜まり雨漏りしやすくなります。そのため、屋根の形はできるだけシンプルな四角形にすることが大切なのです。

軒の出幅って? そもそも「軒」とは?

次に、軒の出幅について説明しますが、その前に、「軒」とは何かを確認しておきましょう。屋根は建物の上に乗っているものですが、軒は、この屋根の外壁より突き出ている部分をさします。そして、軒の出幅は、外壁より出ている部分の幅(寸法)のことです。つまり、軒の出幅が大きいと、屋根が外壁よりも大きく出っ張っていることになります。

軒があることで、雨風や日射しによる外壁の劣化や窓への雨の吹き込みを防げます。また、軒には日射しを調整する役割があり、夏は窓や外壁への強い日射しを避け、冬の日射角度の低い日光を窓から取り込むことができます。このように軒には、住宅を守る大切な機能があるのです。

近年は、軒のないシンプルなデザインの住宅もありますが、軒の出幅も後からリフォームで変えることができない部分なので、家を建てるときにはよく考えたい部分です。

リフォームで変更できる要素は

一方で、屋根にはリフォームで後から変更できる要素もあります。それは、次の通りです。

・屋根勾配
・屋根材(屋根の素材)
・屋根の色

このうち、屋根勾配は屋根の傾斜角度のことですが、雨水を流すという上で重要なポイントになります。適切な屋根勾配は屋根材によって異なるので、新築の際はもちろん、リフォームで屋根勾配や屋根材を変更したいときは注意が必要です。
屋根の色は、人工スレートや金属の屋根材であれば、塗装で変更できます。

以上のように、屋根づくりには、さまざまな要素がからみ合います。屋根の重要な要素には後から変更できないこともあるので、屋根工事については設計者や工事業者とよく相談してくださいね。

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