雨樋にも種類があるって本当? 代表的な雨樋の種類と特徴

雨樋にもいろいろな種類があり、それぞれに違った特徴があることをご存知でしたか?実は雨樋はデザインで選択することもできるほど様々な形・材質のものがあります。ここでは代表的な雨樋の種類と特徴についてご紹介しますので、交換時の参考にしてみてください。

雨樋の役割は?

雨樋は家を守るために大切な役割を担っています。屋根に落ちた雨水を受けて集め、地上や下水へと流します。雨樋がなかったり、正しく機能していないと、家の屋根や外壁は汚れがひどくなり、劣化や腐敗のリスクを高めることになります。

雨樋の種類と特徴とは?

雨樋は、いくつかの種類に分かれており、素材や形状などが種類によって違います。素材が違うことで、その土地の気温や天候に向いているものを選ぶことが可能です。形状は主に3種類に分かれます。

・半丸型(丸型)
半丸型の雨樋は、もっともスタンダードな形状であり、一般的に良く見かけるタイプとなります。昔からあるもので、形も単純なので値段も比較的に安いです。ゲリラ豪雨対応で直径が大きめのものも出ています。

・角型(箱型)
角型の雨樋は、デザイン性と機能性に優れています。丸型も雨水を流す機能に違いはありませんが、角型の方が丸型に比べると流水量が多くなります。ゲリラ豪雨のために片方がせりあがったタイプも出ています。また、完全な角型にしてしまうと、4角にゴミが溜まりやすくなるため、角を落としたものが多くなります。

・特殊型
東北地方や北海道など、積雪の多い地域では雪対策が講じてある特殊型という雨樋のタイプが使われることもあります。

雨樋の素材とそれぞれの特徴とは?

雨樋の素材とそれぞれの特徴およびコストの目安を紹介します。雨樋に使われている素材の種類は多く、それぞれに違った特徴を持っています。

・塩化ビニール
広く普及しており、低コストで軽く組み立ても簡単な雨樋の素材です。雨や太陽光による変色や劣化、破損しやすいデメリットがあります。地域の天候や気候などに合わせて、使いやすいものを選ぶことが大切です。価格は半円形で1本1,000円~1,800円程度が目安になります。

・合成樹脂
塩化ビニールよりも耐久性が高くなる処理が施してあり、紫外線に対して強いものもあります。コストは塩化ビニールよりは高めです。価格は半円形で1本1,800円~2,500円程度が目安になります。

・ガルバリウム鋼板
最近注目されており、雨樋以外の建材としても採用が盛んになっている金属素材です。耐久性が高く、加工もしやすいとあって金属素材としてはコストも安い傾向です。錆びにくく金属の雨樋としてはもっとも多く使われている素材です。価格は半円形で1本4,500円~6,000円程度が目安になります。

・銅
耐久性は高いものの、近年の酸性雨の影響によって15~20年で穴が空く可能性があります。銅らしい色から酸化していき緑がかった青に変わっていきます。価格はかなり高めで、神社仏閣などでよく使われる素材です。純和風の住宅で使われることもあります。価格は半円形で1本9,000円~11,000円程度が目安です。

・アルミ
住宅用としてはほとんど扱いのない雨樋素材です。サビないことと加工がしやすく長いものでも継ぎ目がない点がメリットとなります。熱による膨張も起こりにくいものです。

・ステンレス
錆びにくく、耐久性の高い素材で、耐久年数も長くメンテナンスがほとんど必要ありません。内側で繋ぐことができ、継ぎ目が目立たずキレイに仕上がります。価格は高めで、あまり流通していません。

構成する部品

雨樋はいくつかの部品によって成り立っています。雨樋が劣化してしまった場合にはこれらの交換も可能です。修理の際には、部品交換で済むこともあるため、ローコストで修理できるケースも多く見られます。

・軒樋
屋根から落ちる雨水を受けるために、軒に沿って横に這わせた樋です。2.7メートル、3.6メートルと4メートル のものがあり、それぞれの建物に応じて、継いで使います。

・集水器(あんこう)
軒樋に集めた雨水を竪樋に流す排水部品です。

・竪樋(たてどい)
集めた雨水を地上に流す樋です。

・止まり
軒樋の端部分に使用するキャップのような役割の部品です。

・寄枡
2本の竪樋を寄せて排水を集める部品です。

・エルボ
外壁の曲がりに沿わせて竪樋を曲げるための部品です。

・呼び樋
集水器から竪樋につながり、竪樋に排水する役割の部品です。

普段はあまり気にも留めないという人もいるかもしれませんが、雨樋は様々な種類や特徴があり、家にはなくてはならないものです。自分好みの雨樋を見つけた際や、なにか雨樋に不具合を感じた際は、素材や形状などにこだわって交換を依頼してみてはいかがでしょうか。

メンテナンスのおすすめ記事

その他のおすすめ記事

  • 屋根

    屋根の色が変わっていく? 世界遺産 姫路城の屋根修理のヒミツ

    屋根の色が変わっていく? 世界遺産 姫路城の屋根修理のヒミツ

    姫路城の屋根の色は白? それともグレー? 国宝であり、日本で初めての世界遺産である姫路城は、白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)とも呼ばれ親しまれてきました。そう呼ばれるゆえんは、天守群のシルエットが、まるで鳥のシラサ…

  • 屋根材

    スレート屋根のトラブルは屋根勾配が原因?

    スレート屋根のトラブルは屋根勾配が原因?

    スレート屋根の雨漏りの意外な原因 雨の多い季節になりました。木造住宅の大敵、雨漏りをしっかり防いでいきたいものです。 雨漏りの原因といえば、屋根の瓦やスレートの破損、ズレ、または窓のサッシまわりのシーリングの劣化などが考…

  • ライフスタイル

    あこがれの海辺の住まい作りを成功させるには

    あこがれの海辺の住まい作りを成功させるには

    海辺の家であこがれのライフスタイル 南の島の茅葺き屋根のリゾートホテルで海を見ながら過ごすひととき…自宅でそんな気分を味わえたら、と思ったことはありませんか?海の見える家にあこがれている方は少なくないかもしれません。 そ…

  • 屋根材

    ハイテクなのに伝統的!?実は歴史ある屋根材、金属瓦

    ハイテクなのに伝統的!?実は歴史ある屋根材、金属瓦

    金属瓦は現代の屋根材? 日本建築の屋根といえば、いぶし銀といわれる黒っぽいグレーの瓦屋根を思い浮かべる方も多いでしょう。一方で、最近は、和風の住宅の屋根にガルバリウム鋼板の金属瓦を使うケースが見られます。 ガルバリウム鋼…

  • ライフスタイル

    ガルバリウム鋼板で美観と耐久性を備えた外装づくり

    ガルバリウム鋼板で美観と耐久性を備えた外装づくり

    外装材選びのポイントは? 建物の屋根と外壁はあわせて外装と呼ばれます。屋根の葺き替えや外壁の張り替えなど、外装の大規模なリフォームが必要になったら、また家を建てることになったら、どのような外装材を選べばいいのでしょう? …

  • 屋根材

    ご存知ですか?あの歴史的建造物の瓦屋根のヒミツ

    ご存知ですか?あの歴史的建造物の瓦屋根のヒミツ

    お城やお寺の意外な瓦屋根 日本のお城や神社仏閣などの屋根には古くから瓦が使われてきました。伝統的な日本の瓦といえば、黒やグレーの陶器瓦が一般的です。そして、伝統的な建築物には、本葺瓦がよく用いられます。また、いぶし銀とい…

  • 耐震

    耐震リフォームのときに考えなければならないポイントとは

    耐震リフォームのときに考えなければならないポイントとは

    耐震リフォームの重要なポイントとは この春で東日本大震災から5年になりますが、マイホームの耐震性については、気に留めておきたいものです。戸建住宅の耐震性を考える上で、何に気をつければ良いのでしょう。 よく言われているポイ…

  • 屋根材

    屋根材の塗装の違いで暮らしやすさが変わるって、ホント?

    屋根材の塗装の違いで暮らしやすさが変わるって、ホント?

    ハイグレードな塗装鋼板とは 近年、住宅の外壁や屋根といった外装の材料として普及が進むガルバリウム鋼板をご存知でしょうか? 鋼板でありながら、サビに強く高い耐久性があり、金属特有の軽さから耐震性にもすぐれた建材です。このよ…

  • メンテナンス

    住まいにとって意外と大事な雨どいはガルバリウム鋼板がおすすめ

    住まいにとって意外と大事な雨どいはガルバリウム鋼板がおすすめ

    雨どいが大切な理由 戸建住宅の屋根や外壁は住まいを雨風から守る大切な部分です。それとともに、雨水から家を守るために大きな役割をしているのが雨どいです。雨どいには屋根の付属品のようなイメージがあるかもしれませんが、十分に機…

  • メンテナンス

    住まいを長持ちさせるメンテナンスとは

    住まいを長持ちさせるメンテナンスとは

    住まいを長持ちさせるために大切なこと 春の花が咲き、過ごしやすい季節になりました。比較的気候が穏やかに安定しているこの時期に、ご自宅のお手入れについて考えてみてはいかがでしょう。いつまでも快適に暮らすために、マイホームは…

すべて ライフスタイル 屋根 リフォーム 屋根材 メンテナンス 耐震

▲ページトップ