屋根の葺き替えって、どんなことをするの?

屋根はいつか「葺き替え」が必要に

家は長年にわたって住み続けるもの。戸建住宅でいつまでも快適に暮らしていくには、内外装や設備の適切なメンテナンスやリフォームが欠かせません。住まいの快適さを支えるのは住宅の性能ですが、住宅性能を維持する上で重要になるのが屋根です。

住宅の屋根は、屋根材の種類などにより維持メンテナンスの方法や耐用年数が異なりますが、いずれも耐用年数を過ぎた場合は「葺き替え」、つまり新しい屋根に交換する必要があります。とはいえ、住宅オーナーにとって屋根の葺き替えは数十年に1度のこと。屋根業者などに葺き替えのリフォームを勧められても、何をするのかピンとこない人の方が多いでしょう。

そこで、今回は屋根の葺き替えについての基礎知識をお届けします。

屋根の構造を知ろう

屋根の葺き替え時期と工法は屋根材によって異なります。また、屋根材だけでなく、その下地の傷み具合によっても工事の内容が変わるので、まずは屋根の構造について知っておきましょう。屋根には、一般的に、下部から順に次のような材料が重ねて設置されています。

・野地板:ルーフィングや屋根材を固定するための土台となる板で、小屋組(屋根を支える骨組み)の構造材である垂木(たるき)の上に設置する

・ルーフィング:アスファルトを主原料とする防水シート

・仕上げ材:瓦やスレートなどの屋根材

では、次に屋根材の種類別に葺き替えの時期や工法を紹介しましょう。ここでは、住宅の屋根材として一般的な瓦と人工スレート(以下スレート)のケースをまとめます。

瓦屋根の葺き替え

瓦の耐用年数は40年以上と非常に長いのですが、ルーフィングや野地板はそれよりも早く劣化します。そのため、新築から20〜30年で葺き替えを検討することが必要です。瓦屋根の葺き替えには、次の2通りの工法があります。

・葺き直し:既存の瓦を再利用する方法。ルーフィングなどの下地が劣化しているが、瓦には問題がない時に行う。

・葺き替え:既存の瓦を全て撤去し、新しいものに交換する。状態に応じてルーフィングや野地板も交換。耐震性を考慮するなら、瓦よりも軽いスレートやガルバリウム鋼板に変更することも可能。

瓦は耐久性の高い屋根材なので、既存の瓦を再利用する「葺き直し」で済むのか、それとも「葺き替え」で全てを新調するのか、見きわめが重要になります。

スレート屋根の葺き替え

スレートの耐用年数は20〜25年といわれています。スレートは防水性を維持するために10年に1度は塗り替えメンテナンスが必要ですが、耐用年数が過ぎると塗り替えをしても防水性は回復しないので、葺き替えをすることになります。スレート屋根の葺き替えは、大きく分けて次の2つの工法になります。

・葺き替え:既存のスレートを全て撤去し、新しいものに交換する方法。劣化の具合に応じてルーフィングや野地板も交換。スレートよりも軽いガルバリウム鋼板に変更することも可能。

・カバー工法:古いスレートを撤去せずに、上から軽いガルバリウム鋼板などの屋根材をかぶせて設置する。スレートの上に直打ちする方法と、スレートの上に野地板を敷いてから葺く方法の2パターンがある。廃材が少なく、古い屋根材の撤去費用も抑えられるといったメリットがあるが、ビスを打つため、粉塵対策は必要。また、野地板の劣化具合や建物の耐震性によっては施工できないことも。

屋根の葺き替え時期は、そのまま屋根材の耐用年数でもあるので、新築の際の屋根材選びの参考になります。比較的新しい屋根材で、近年普及が広がるガルバリウム鋼板は、瓦やスレートからの変更も可能です。ガルバリウム鋼板の耐用年数は、グレードや環境にもよりますが40年程度といわれています。

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